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アイドゥン-フラグメント

ここでご紹介するキリム、最初に出会ったときは2双になっている片側だけで、ランナーのような細長い形だったんです。
チフカナットと呼ばれる双子のキリムは、財産を分けるときに兄弟で半分ずつもらったりするので、片方だけしか残っていないことも多いんです。

そして真ん中に15センチほどの大きな破損箇所が・・・。
ほかにもかなり傷んでいたのですが、色もデザインもすばらしいので、カットするのももったいない。
でも、修理するにはかなりの費用がかかりますし、15センチの穴は完璧に元通りにはなりません。
絨緞屋さんはもてあましていましたが、私はカタログで見たのと同じ「おお、これぞアナトリアンキリム!」を目の前にして、ドキドキ。。もう絶対私が持って帰るワと思ったのでした。
そして、思い切って真ん中からチョキチョキ・・・

大穴の部分はカットして、2つに分けてしまいました。
これで、修復は小さい箇所だけで済みます。
「本当に切っちゃうの?」と最初は驚かれましたが、以前3m以上の大きなキリムをやはり傷んだ部分を除いて2つに分けたものを見たことがあったので、こうすればクッションにならずにキリムのまま使えるというアイデアがあったんですね。
しかも、日本の家で使うにはカットしたほうがいい大きさになったりして…
大穴をのぞいても、かなり傷んだ部分があったので、細かいところは修復していただきました。
アップの写真でわかるでしょうか。
現物を見ると、やはり60年前と色の違いがでてしまうので、ここが修復箇所だなとわかります。その技術には納得していただけると思います。
今回は2枚セットのほうがよいか迷いましたが、カットされて日本に来るまでのキリムです。
さらに、別々のお客様に使っていただいてもよいだろうと、別々にオークションにしました。
何年経っても変わらないといわれる鮮やかな草木染の色を、これからも長く使ってください!

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