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ギャッベの織りの細かさ

ギャッベの織りの細かさ

当店でご紹介しているギャッベは、織りの細かさ、テクニックの違いによって、いくつかのグループに分けられています。
このサイトでは、それぞれのグループをゾランヴァリ社で区分している名称にしたがって分けています。
ギャベの厚み

ギャベ

Gabbeh ギャッベ

ギャベとは、一般にはイラン・南西部、ザクロス山脈に近いシラーズ地方の遊牧民の織物を指しますが、ここでのギャベとはギャッベのランクを表すひとつの呼称として用いています。
ここで言うギャベとは、10c?屬涼罎?30ほどの結び目のあるものをさしています。ギャベに使われている羊糸は他のものに比べて太いために織り目は詰まっておらず、全体に素朴なやさしい印象を与えるものが主流です。

デザインには、羊や花、木などの遊牧民の身近にある自然や動物が多く用いられています。

他の種類のギャッベよりも光沢や高級感はありませんが、太い羊糸で織られたギャベは、他のランクのものよりも厚みがありボリューム感があります。毛足は約1.5cmほど、全体の厚みが2cm以上のものが主流です。厚みがありクッション性に優れていることから、お子様のいらっしゃるご家庭に好評をいただいております。また価格も他のものと比べて安く、リビングサイズなどの大きめのサイズをお手頃な価格でお探しの方にもおすすめです。

アマレ

Amaleh アマレ

アマレとは、ギャッベのなかでも10c?屬涼罎?35?40の結び目のあるものを指します。ギャベよりも質が良く、細く紡がれた羊糸を用いて織られたアマレは、ギャベよりも手間を掛けて細かく織り上げられています。毛足は約1cmほどと短いですが、織地の厚みはギャベほどではないものの厚く、重みのある造りとなっています。デザインは、織りの細かさを生かした繊細で表情豊かなものとなっています。
細かく織られ、目が詰まっていることの利点は、見た目の美しさだけでなく、ゴミや埃などが毛足の中に詰まりづらく、日ごろのお手入れが簡単なことです。また毛足が短いため、テーブルや椅子の下に敷かれる場合にも、沈み込みを気にせずに使っていただけます。
見た目の美しさだけでなく、実際に日常でご利用いただくのに大変使い勝手の良い品です。

シェカルルー

Shekarlou シェカルルー

シェカルルーとは、ギャッベのなかでも10cm当たりに30から40の結び目のあるものを指します。アマレよりもさらに薄地で柔らかく、光沢があり、しなやかな肌触りが特徴です。

アマレ同様、織りの細やかさを利用して、デザインは繊細で表情豊かなものとなっています。毛足が短いために、ゴミや埃などが毛足の中に詰まりづらく、日ごろのお手入れも簡単です。またテーブル、椅子などの下に敷かれる際にも、沈み込みを気にせずに使っていただけます。

またシェカルルーだけの持つ優れた点は、折り畳むことの出来る薄さと柔らかです。アマレよりもさらに薄く、かつしなやかで柔らかな造りとなっているために、ブランケットのように薄く折り畳むことができ、収納にも大変便利です。一年を通じて使用していただける品ですが、模様替えなどをされます際も、押入れを邪魔することなく、収納いただけます。ギャッベは相対的に重量のある織物ですが、シャカルルーの場合は、小さく折り畳むことができ、女性やお年寄りの方でも持ち運びが可能なため、日ごろのお手入れなどで動かされる場合にも便利です。
見た目の美しさだけでなく、実際に日常でご利用いただくのに大変使い勝手の良い品です。

カシュクーリ

Kaskuli カシュクーリ

カシュクーリは10cm当たりに30から40の結び目があるとても細かな織りのものを指します。
本来カシュクーリとは、カシュカイ族の支族の呼称ですが、彼らが絨毯づくりにおいては特に重要な位置を占め、良質の絨毯をつくることで知られているため、かれらの作る高品質なギャベはカシュクーリと呼ばれています。

一般的にカシュクーリは、彼らの飼っている羊の毛を彼らの生活地域で生息している植物を用いて染め上げて織られています。
カシュクーリは、織りの細かさ、正確さ、鮮やかな色ながらも決して派手になり過ぎない品の良い色合いのデザインで、市場においても最もランクの高いものと判断されており、その人気はヨーロッパに広く認知されています。シャカルルーほどの織りのしなやかさはありませんが、シャカルルーよりもさらに細く織られているために、薄く滑らかな極上の肌触りが特徴です。砂漠の風景を模したデザインなど、その細やかなデザインも魅力のひとつです。ひとつの風景画としても大変に美しく、タペストリーとして壁に飾られるのも素敵です。
またこれほどの美しさをもつカシュクーリも、網目の細かさから、ゴミや埃が詰まりづらいなどといった実用面でも大変に優れています。

ルリバフト

Lribaft ルリバフト

ロリバフトもしくはブルバフトとは、イラン北西部から南東部のホルムズ海峡にいたるまで、ペルシャ湾に沿ってはしるザクロス山脈周辺に居住するロリ族の織る、10cm当たりに40から45の結び目があるとても細かなギャベを指します。
彼らの織るギャベは古くからその質の高さで有名であり、交易品としてイラン全土で知れ渡っていたほどです。
高品質の羊毛を草木染で深い紅色、インディゴブルー、サフランブルー、グリーンなどの鮮やかな色に染め、織り手が他の織り子とデザインを競いながら、美しい幾何学模様を織り上げていきます。その質感は、薄く、光沢を持ち、シルキーな滑らかな肌触りをしています。

ロリ族には、織り子が嫁ぐ際に、それまでの自信作を夫と舅に贈るという慣習があり、彼女の織りのセンスと技術を彼らに示す機会となっています。長い年月を通じて技術とデザインが競われた結果、彼らのおるロリバフトは、市場で最もランクの高いギャッベとして認知されています。
織りの細やかさはカシュクーリと同様ですが、デザインはまったく異なっています。風景や動物などをモチーフにしているカシュクーリに対して、ロリバフトは幾何学模様を主に使用しています。ペルシャ絨毯ほどの緻密さはありませんが、彼らが長い年月の中で構築した美しく温かみのある幾何学模様のデザインは、ペルシャ絨毯に負けない迫力があります。
実際に使用するなかで色合いは深みを増し、光沢もさらに出てきます。長くご家庭の中で使っていただき、次の世代に受け渡していただきたい品です。

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