おめでとうございます。今年はドラゴンの年!
あけましておめでとうございます。
昨年は一方ならぬご愛顧を賜り、ありがとうございました。
2012年も、どうぞよろしくお願いいたします。
今年は「龍年」。ドラゴンの年なんですね。
ドラゴンといえば、キリムのデザインの中でも最も頻繁に登場する
人気のモチーフのひとつ。
でも、一般的な龍のイメージってこんな感じ↓↓↓ ですよね??
このドラゴンが、どうしてキリムに?と思われるかもしれません。
ドラゴンは、トルコでも同じく架空の生物で、天空を飛ぶモンスター。
起源は、私たちが知る龍と同じ、中国の思想から来ていると言われ、
トルコ語では Ejder (エジデル)と呼ばれます。
中央アジアから西へ移動してきたトルコ民族ですから、
古い時代の神話や伝承に、私たちとよく似ているものがあるのは
偶然の一致ではないのでしょう。
神話では、天空でドラゴン(龍)とフェニックス(鳳凰)が戦い、
ドラゴンが勝利した結果、恵みの雨をもたらす雲を運んできてくれるといいます。
(この神話はちょっと日本とは違いますね)
恵みの雨 = 豊かな稔り
キリムに織り込まれたドラゴンは、「豊穣への祈り」が込められているのです。
さてさて、キリムのモチーフでは、ドラゴンの「爪」が図案化されて、
鋭い鉤形がたくさんついたモチーフになっています。
代表的なドラゴンはこんなデザイン。↓↓↓
ほかにも様々に形を変えて、ドラゴンが登場していますので、
ぜひじっくりご覧になって探してみてください!
アレンジパターンでは、白い爪だけが残されたこんな形も。↓
カイセリ県サリーズ地方の、伝統的なチフカナット(2枚合わせ)キリムです。
白い爪に加えて特徴的なのは、左右の縁に織り込まれたジグザグの「流れる水」と、
その流れからひょっこりと顔を出す「サソリ」のモチーフ。
サソリは、天空のドラゴンが地上に降りた時の化身。
まさに、雨よ降れ!と、緑の大地を切望する祈りのキリムなのです。
キリムのモチーフについてご興味のある方は、ぜひこちらも。
⇒キリムのモチーフへ
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